[カブール/ワシントン/アンカラ 11日 ロイター] – 米国防当局者は11日、アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが勢力を拡大する中、首都カブールが90日以内に陥落する恐れがあるとの認識を示した。

月末の駐留米軍撤退の完了を控え、タリバンは猛攻を続けており、欧州連合(EU)高官によると、タリバンはアフガン領土の65%を支配。11州都がすでに制圧、もしくは制圧の瀬戸際にあるという。

ホワイトハウスのサキ報道官は、タリバンによるカブール制圧の可能性についてコメントを控えた上で、「アフガン国内における治安情勢の悪化を注視している」とし、米軍撤収計画に変更はないと強調した。

さらに、アフガン国軍が反撃に必要な支援を米国から受けているという認識を改めて示し、「反撃する政治的意志や一丸となる能力があるか」はアフガンが決定する必要があると述べた。

また、トルコ政府高官によると、情勢を注視するとしつつも、他の外国軍によるアフガン撤退後も、トルコ軍がカブール空港の運営・警備を継続する計画とした。