[ニューヨーク 12日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドル指数が上昇。米卸売物価が高止まりする中、インフレ懸念が広がった。
7月の卸売物価指数(PPI)は前年比7.8%上昇。伸びは市場予想の7.3%を上回り、比較可能な2010年11月以降で最大となった。前月比でも1.0%上昇と、市場予想の0.6%を上回った。
主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の93.019。
週間の新規失業保険申請件数は37万5000件と、前週から1万2000件改善。改善は3週連続で市場予想と一致した。
アクション・エコノミクスのアナリストらは「PPIが前日の消費者物価指数(CPI)と併せて、インフレ懸念の台頭をうながすもの」と分析。ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「連邦準備理事会(FRB)の低金利解除観測が強まる中、ドルは前日の海外市場で見られた狭いレンジの上限付近で推移した」と指摘した。
ポンド/ドルは0.5%安。4─6月の国内総生産(GDP)は前年同期比22.2%増加した。新型コロナウイルス対策の制限措置が解除されたことや、前年同期に国内の多くの地域で最初の封鎖措置が導入されていたことが背景。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.6%安の4万4348ドル。
ドル/円 NY終値 110.38/110.41
始値 110.43
高値 110.54
安値 110.33
ユーロ/ドル NY終値 1.1727/1.1731
始値 1.1734
高値 1.1742
安値 1.1725