[シカゴ 24日 ロイター] – 米ロサンゼルス郡で5月─7月25日までに確認された新型コロナウイルス感染者の25%が、ワクチン接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」だったことが、米疾病対策センター(CDC)のデータから分かった。

同時期には感染力の強いデルタ変異株が流行しており、3回目の追加接種(ブースター接種)が必要かどうかを判断する際の材料となる見通し。

同データによると、ロサンゼルス郡で新型コロナの感染が確認された年齢16歳以上の住民4万3000人強のうち、1万0895人(25.3%)がワクチン接種を完了、1431人(3.3%)が1回目の接種を終えていた。3万0801人(71.4%)はワクチン未接種者だった。

同時に、新型コロナで入院したのはワクチン接種を完了していた人の3.2%、集中治療室(ICU)での治療は0.05%、呼吸器が必要となったのは0.25%にとどまり、ワクチンが重症化予防で効果があることが示された。

ワクチン未接種者では7.5%が入院、1.5%がICUで治療、0.5%が呼吸器が必要になったという。

また、デルタ株の感染が拡大した時期のワクチンの有効性に関する別のデータによると、ワクチンの効果は66%と、デルタ株流行前の91%から低下した。