[ニューデリー 13日 ロイター] – アフガニスタンの全権を掌握したイスラム主義組織タリバンの幹部ワヒードラ・ハシミ氏はロイターとのインタビューで、アフガンの女性が男性と共に働くことは許されるべきではないと語った。
ハシミ氏の発言がどの程度タリバン新政権の見解を反映しているかは不明だが、正式に決定されれば、政府機関や銀行、メディア企業などでの女性の雇用は事実上禁止される。
同氏は、タリバンがシャリア(イスラム法)を完全に順守するとした上で「シャリアは男女が一つ屋根の下で集まることは許していない」とし、「男女が一緒に働けないことは明白だ」と語った。
タリバンはアフガン制圧後、イスラム法の枠組みの中で女性の権利を尊重すると表明。国際社会はタリバンによる女性や少女の権利擁護に注目しており、今後のアフガン支援にも影響を及ぼす可能性がある。
ハシミ氏はまた、教育や医療の分野での女性の就学や就労が必要としつつも、「異なる機関や病院、大学、学校が用意されるだろう」とした。
タリバンのハッカニ高等教育相は12日、女性は大学で学ぶことが認められるが、授業を男女別々にすることや、女子学生が頭にスカーフを巻くことが義務になると述べた。