[ニューヨーク 22日 ロイター] – ニューヨーク外為市場で は、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、ドルが不安定 な取引となった。一方、中国恒大集団のデフォルト(債務不 履行)懸念が緩和したことで、人民元のほか、リスク動向に敏感な豪ド ルは上向いた。
FRBはこの日までの2日間の日程で開いたFOMCで、テーパリ ング(量的緩和の縮小)着手が「近く」正当化される公算が大きいとの 見解を表明。利上げ開始時期の予想も2022年に前倒しされた。
F・Lプトナム・インベストメント・マネジメントのポートフォリ オマネジャー、スティーブン・バイオリン氏は「テーパリングは11月 の次回会合にも発表される公算が大きい」と指摘。ただ、米国の連邦債務上限や、新型コロナウイルス感染状況、中国の不動産市場などを巡る さまざまなリスクになお左右されるとの見方を示した。
主要6通貨に対するドル指数はFOMC声明発表を受けマイ ナス圏とプラス圏を行きつ戻りつした後、終盤の取引では0.094% 高。
資金繰りが困難になっている中国恒大集団を巡っては、同社の主要 部門の恒大地産集団がこの日、23日の社債利払いを行うと発表。債務 不履行(デフォルト)懸念が緩和した。
オフショア人民元は対ドルで上向き、6.4628元。リス ク動向に敏感な豪ドルも対米ドルで上昇した。 ユーロは0.1%安の1.1711ドル。円は対ドルで0.50%安の109.78円。日銀は21─22日 に開いた金融政策決定会合で政策据え置きを決定した。
英ポンドは0.16%安の1.3637ドル。イングランド 銀行(英中央銀行)は23日に金融政策委員会を開く。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが6.93% 高の4万3409.48ドル。これまで3日続落していた。
ドル/円
NY終値 109.78/109.81
始値 109.50
高値 109.89
安値 109.49
ユーロ/ドル
NY終値 1.1686/1.1690
始値 1.1732
高値 1.1755
安値 1.1685