[ロンドン 23日 ロイター] – 英銀行大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)のハルフォード最高財務責任者(CFO)は23日、中国の不動産開発大手、中国恒大集団の資金繰りを巡る懸念について、同行の中国に対する投資を抑制するものではないとの見解を示した。

同行はアジアや中東、アフリカを中心に融資を行っている。中国恒大集団に対する直接的なエクスポージャーはなく、間接的なエクスポージャーも「ごくわずか」だとした。

同氏は「現時点で中国経済の一部門が少し影響を受けているとしても、中国経済の成長は世界の他の地域と比べても非常に堅調であり、今後も、中国に対する熱意を失わないようにしたい」と述べた。

同氏の発言は、恒大集団の債務問題が英銀に及ぼす影響を懸念する投資家を安心させるものとなった。