[29日 ロイター] – 全米リアルター協会(NAR)が29日に発表した8月の中古住宅販売仮契約指数は前月比8.1%上昇の119.5と、1月以来の高水準を付けた。上昇は3カ月ぶり。ただ供給不足で価格が高水準にとどまる中、住宅市場の勢いは失速しつつある。

市場予想は1.4%上昇だった。前年同月比では8.3%低下した。

地域別では中西部が10.4%、南部が8.6%、北東部が4.6%、西部が7.2%、それぞれ上昇した。NARは南部と中西部では住宅価格上昇が比較的緩やかだったとしている。

ハイフリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「供給難を受け価格が上昇し、住宅購入の向かい風になっている」と指摘。オックスフォード・エコノミクスの米国エコノミスト、マヒール・ラシード氏は「住宅販売は年内は横ばいになる」との見方を示した。