[ストックホルム 5日 ロイター] – スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏、クラウス・ハッセルマン氏(ドイツ)、ジョルジオ・パリシ氏(イタリア)の3人に授与すると発表した。気候変動など複雑な物理システムの理解に貢献したことが評価された。
真鍋氏とハッセルマン氏は気候変動をモデル化し地球温暖化について信頼できる予想をした。パリシ氏は気体や液体のランダムとみられる動きなどの背後にある「隠れた規則」を見つけた。
発表文は「複雑なシステムは、ランダム、無秩序、理解困難という特徴がある。ことしの物理学賞は、それを説明し長期的な動きを予想する新たな方法を評価するものである」とした。