[ロンドン 25日 ロイター] – 米フェイスブックの誤情報チームのプロダクトマネジャーだったフランシス・ホーゲン氏が25日、英議会でも証言し、同社のアルゴリズムが過激かつ分断をあおるコンテンツを全面に押し出すことをやめない限り、世界中でより多くの暴力行為が起きることになると述べた。

ホーゲン氏は同社がネットの安全性をコストだと見なしており、拙速を至上命題とする新興企業的な文化を是としていると指摘。「それが憎悪を増幅させていることは疑いがない」と述べた。

同社は米国を主要市場としており、他の多くの国では現地語を話せるスタッフが不足しているためにメッセージの有害性や危険性を理解できないことが多く、意図的にその影響度を無視していたという。

一方で同氏は、大手ハイテク企業に有害コンテンツへの取り組みを強制する英国の計画に勇気づけられたとも述べた。

同氏は5日、米上院商業委員会の小委員会で開かれた公聴会で証言し、フェイスブックは暴力を計画する人々による利用の防止について十分な対策を怠っていたと訴えていた。