• サウジアラビアでの国際投資会議FIIで発言
  • ゴールドマンのソロモンCEOも同意、「何に使われるか次第」

富豪のレイ・ダリオ氏とラリー・フィンク氏は、正しく使われるならばもっと多くの税金を払ってもよいと発言した。

  サウジアラビアの首都リヤドで開催されている国際投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」で、ヘッジファンド会社、ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者のダリオ氏は「機会均等と生産性の向上に役立ち、そのために費やされるのであれば支持する」と述べ、「こうした目標が達成されるなら、増税を支持するが、そうなるという確信はない」と語った。

FIIのパネル討論会に参加したダリオ氏(左端)とフィンク氏(右から2人目)Photographer: Tanseem Alsultan/Bloomberg

  FIIのパネル討論会では、バイデン米政権が提案する富裕層への課税強化にも議論が及んだ。ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、増税案に具体的に言及しなかったがダリオ氏に賛同。増税の是非を「黒か白かで答えることはできないと思う。何に使われるか次第だ」と述べた。

  資産運用会社ブラックロックのフィンクCEOは、ニューヨーク市に在住しているため、自身は約55%の税率で税金を支払っていると述べた。その上で「税金を正しい方法で使う解決策があるならば、より多く払ってもかまわない」と述べた。連邦レベルでの税金を考えた時、「現在正しく使われているのかどうかさえ不明だ」と付け加えた。

原題:Dalio, Fink Say They’d Pay More Tax If Funds Were Spent Well(抜粋)