[アムステルダム/ウィーン 12日 ロイター] – オランダ政府は12日、新型コロナウイルスの感染急増を受け、部分的なロックダウン(都市封鎖)を再導入すると発表した。即時施行され、3週間続けられる。西欧諸国では夏以降、初のロックダウンとなる。

バーやレストラン、ナイトクラブなどの閉店時間は13日から午後8時となるほか、スーパーマーケットや必要不可欠でない店舗の閉店時間も前倒しされ、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)規則が再導入される。

自宅での集まりは最大4人にするよう提言。可能な限り在宅勤務を奨励するほか、スポーツイベントは無観客で行う。学校、劇場、映画館は閉鎖しない。

政府はワクチン未接種者への屋内施設へのアクセスを制限する措置も模索していたが、議会の承認が必要となる。

1日当たりの新規感染者数は12日、連日で1万6000人を突破。9月下旬に社会的距離を確保する規制が解除されて以降、感染者は急増している。

オランダでは、成人の約85%がワクチン接種を完了している。追加接種(ブースター接種)は、現時点では免疫力の弱い一部の人々にしか実施していない。12月には80歳以上の高齢者を対象に追加接種を行う。

また、オーストリアのシャレンベルク首相は、感染者数の増加を踏まえ、ワクチン接種を受けていない人を対象とした封鎖措置を14日に決定する公算が大きいと明らかにした。

封鎖措置の実施時期については明確にしなかったものの、感染が深刻な2州では週明け15日に独自の感染抑制策が導入される見通しという。

オーストリアでは人口の約65%がワクチン接種を完了している。