[ニューヨーク 12日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為 市場では、ドルが小幅下落した。インフレ率の高進が消費者心理を悪化 させた。ただ、投資家は米国の景気回復への期待を高め、週間では約3 カ月ぶりの大幅な上昇を記録する基調にある。
米ミシガン大学が12日発表した11月の消費者信頼感指数(速報 値)は66.8となり、2011年11月以来の低水準となった。これを受けてドルは下落した。
2017GMT(日本時間13日午前5時17分)時点で、ドル指 数は0.04%低下し95.116。消費者心理の悪化を受けて 一時は94.991まで低下した。序盤には2020年7月以来の高水 準に上昇していた。
ウェルズ・ファーゴのマクロ・ストラテジスト、エリック・ネルソ ン氏は「今のところインフレ上昇が賃金の伸びを上回っていることから 、消費者は実質収入の減少を懸念しており、センチメントを圧迫してい る。それがドルの先行き懸念につながり、ほとんどの通貨、特に円に対 してドルを押し下げている」と指摘した。
対円ではドルは0.14%安の113.915円。一時 は113.77円まで下落する場面があった。
ユーロは0.06%安の1.1443ドル。一時約16カ月ぶり安値の1.1433ドルを付けた。
英ポンドは対ドルで0.39%高。欧州連合(EU)は英 領北アイルランドの貿易問題を巡り、英との緊張緩和に向けて取り組むと発表したことなどが支援材料となった。
リスクに敏感な豪ドルは0.53%高の0.733米ドル 。一時は約1カ月ぶり安値の0.7277米ドルを付ける場面があった 。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1%下落し6万 4104.89ドル。今週は史上最高値の6万9000ドルを付けてい た。
ドル/円
NY終値 113.85/113.88
始値 114.05
高値 114.06
安値 113.77
ユーロ/ドル
NY終値 1.1450/1.1454
始値 1.1448
高値 1.1461
安値 1.1434