[東京 29日 ロイター] – 岸田文雄首相は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株の拡大を受けて水際対策を強化し、11月30日午前0時から全世界を対象に新規外国人の入国を禁止すると表明した。これらの措置は当面1カ月の間、実施されるが、今後、各国の状況により対象国などの追加があり得るという。

岸田首相は、オミクロン株に関する情報がある程度明らかになるまでの「念のための臨時・異例の措置」としている。

日本人や在留資格を保有する外国人などについても入国規制の強化し、特定の国や地域からの帰国者などに対し、国に応じて10日間、6日間、3日間の指定施設での厳格な隔離措置を実施する。

10日間の待機国はアンゴラが追加され、計10カ国となった。また、6日間待機はイスラエルや英国など4カ国が追加、3日間待機の対象には豪州やドイツなど9カ国・地域が加わった。

ワクチン接種者含め、すべての日本人などの帰国者には14日間の待機を求める。

また、入国者総数についても、1日の上限を5000人としている措置を停止し、12月1日から、1日3500人めどに引き下げる。

また、ナミビアからの入国者1人がコロナ陽性になったことが判明したと明らかにし、ゲノム解析による詳細の調査の結果が出るまで4─5日かかるとの見通しを示した。