[ニューヨーク 22日 ロイター] – ニューヨーク外為市場で は、リスク選好度が改善が続く中、ユーロや豪ドルなどが米ドルに対し 強含んだ。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が急拡大し、 市場ではボラティリィーの高まりに対する警戒感が出ているにもかかわ らず、景気に対する見通しは楽観的になっている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリストは「リスク選好度の 改善に伴い、ドルが軟化している」とし、「主な動意が見当たらない中 、 値固めの時期に入った可能性がある」の指摘。INGのアナリスト は、例年はクリスマスの前後1週間は外国為替市場を含む金融市場のボ ラティリティーが低下するが、今年はオミクロン株の拡散による新たな 抑制策導入のほか、先週の一連の主要中央銀行の政策決定会合の結果が なお市場で消化されている状況にあるとの見方を示した。

主要6通貨に対するドル指数は0.37%安の96.068 。下落したものの、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を下支え に11月24日に付けた1年半ぶり高水準(96.938)に近い水準 にとどまっている。

この日発表の米経済指標では、コンファレンス・ボード(CB)の 12月の消費者信頼感指数が115.8と、前月の111.9から上昇 し、市場予想の110.8も上回った。新型コロナウイルスの感染が再 拡大しているものの、来年も景気拡大が継続する可能性が示された。

ユーロは0.37%高の1.1331ドル。リスク動向 に敏感に反応しやすい豪ドルは0.86%、ニュージーランド ドルは0.74%、それぞれ上昇した。

英ポンドは0.67%高の1.3358ドル。英国の第3 ・四半期の国内総生産(GDP)確報値が前期比1.1%増と、速報値 の1.3%増から下方修正されたものの、ポンド相場は上昇した。トルコリラは安定化。

 暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ横ばいの4 万8914ドル。

ドル/円 
 NY午後4時 114.07/114.10
  始値 114.22
  高値 114.36
安値 114.09

ユーロ/ドル 
NY午後4時 1.1336/1.1340
始値 1.1301
高値 1.1342
安値 1.1299