[ニューヨーク 20日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。上下変動はあったものの、ほぼレンジ内で推移した。
序盤のドルは低調な経済指標を受けて弱含んでいたが、この日財務省が実施した10年物物価連動国債(TIPS)の入札後に金利が反転上昇したことから、値を戻した。同入札では、外国人投資家からの需要が低調だった。
ドル指数は0.13%高。
指標10年債利回りは1.8325%と、 前日に付けた2年ぶり高水準の1.902%からは低下した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「米債利回りは小幅低下したものの、依然として高い水準にある」と指摘。「ドルは来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、引き続き買いを集めている」と語った。今月に入ってドルは上下に変動したが、米連邦準備理事会(FRB)が今後、よりタカ派的な政策スタンスを取るとの見方を背景に、基本的なドルのファンダメンタルズは依然として強気だとした。
ユーロは1ユーロ=1.1313ドルで、この日の高値1.1369ドルからは下落した。 英ポンドは0.03%高の1ポンド=1.3615ドル、ドル/円は114.14円。
豪ドルは0.41%上昇し、1豪ドル=0.7241米ドル。前日からの上げ幅を拡大した。カナダドルは反落し、1米ドル=1.2474カナダドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.0%高の4万2916ドル。イーサは4.3%高の3215ドル。
ドル/円 NY午後4時 114.19/114.22
始値 114.27
高値 114.33
安値 113.97
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1302/1.1306
始値 1.1339
高値 1.1357
安値 1.1304