[モスクワ 22日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は22日、ウクライナ東部の停戦と和平への道筋を示した「ミンスク合意」はもはや存在せず、履行すべきことは何も残っていないと述べた。
モスクワでの記者会見で、ミンスク合意はロシアがウクライナ東部の親ロシア派2地域の独立を承認するはるか前にロシア側ではなくウクライナ側が放棄したと非難した。
一方、ロシア連邦議会上院は22日、プーチン大統領が要請した国外へのロシア軍派遣を全会一致で承認した。ウクライナ東部の親ロシア派2地域における平和維持活動に向けた措置で、直ちに発効されるという。
これに先立ち、上院議長はプーチン大統領が22日に国外へのロシア軍派遣を承認するよう上院に要請したと発表していた。
またロシア大統領府(クレムリン)は、プーチン大統領が22日に親ロシア派2地域との友好条約を批准したと発表した。これにより、両地域に軍事基地を建設し、軍隊を配備し、共同の防衛体制構築に合意し、経済統合を強化できるという。