[モスクワ 25日 ロイター] – ロシアのシルアノフ財務相は25日、欧米の制裁措置を受けた借り入れコストの上昇に、政府系ファンドの資金を利用して対応する方針を示した。

シルアノフ財務相によると、ロシアの政府系ファンド、ナショナル・ウェルス・ファンド(NWF)の資金は2月1日時点で1750億ドル。政府当局者との会合で、経済、財政状況は全般的に安定しているとしながらも、欧米の制裁措置を受け借り入れ計画を変更し、同ファンドの資金を利用すると述べた。

また、外国為替相場の大幅な動きは一過性のものとの見方を示し、金融安定に直ちにリスクが及ぶことはないと語った。

ロシア中央銀行のチスティウキン副総裁は、西側諸国の制裁措置の対象になった国内行と中銀が連絡を取っていると明らかにし、こうした銀行の顧客の預かり資産は安全で、制裁措置の影響を受けないと述べた。