[3日 ロイター] – 国際パラリンピック委員会(IPC)は3日、4日に開幕する北京冬季パラリンピックについて、ロシアとベラルーシの選手団の出場を認めないと発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置。

IPCは2日には、「アスリートが侵略者であるわけではない」とし、両国の選手団が「中立」の立場で参加することを認めると発表していたが、一転して決定を覆した。

IPCのパーソンズ会長は北京での記者会見で、「中立」参加を認めた当初の決定について、他の国々の各国パラリンピック委員会(NPC)がボイコットを表明するなど反発が強かったと説明した。

ロシアの選手団71人とベラルーシ選手12人は、既に北京入りしているという。

会長は、ロシアとベラルーシのアスリートは政府の行動の犠牲者だと表明。

その上で「アスリートの福祉はわれわれにとって、常に最も優先すべきことだ」とし「ロシアとベラルーシの選手が北京にとどまれば、他国は選手団を引き揚げるだろう。そうなればパラリンピックは開催できなくなる」と述べた。

会長は、今回の決定を巡ってIPCは法的な措置に直面する可能性があるが、正しい決定だと確信しているとした。