[13日 ロイター] – ロシアとウクライナの当局者らは13日、ウクライナ紛争を巡る交渉でこれまで最も進展があったとの認識を示し、数日内に何らかの成果が出る可能性に言及した。

これとは別に、シャーマン米国務副長官は、ロシアはウクライナでの停戦について具体的協議を進めるのに前向きな兆しを見せていると指摘。

ウクライナ側の交渉官であるポドリャク大統領顧問はインターネットに投稿した動画で「われわれは原則的にいかなる譲歩もしない。ロシアは今やこれを理解している。ロシアは既に、建設的に話し始めている」と述べた。

「まさに数日内に何らかの成果を出せると考えている」と述べた。

ロシア通信(RIA)によると、ロシア側交渉官のレオニド・スルツキー氏は交渉で大きな進展があったと発言。

「私の個人的な期待としては、この進展が強まり、数日内に双方の共通の見解、文書の署名につながるかもしれない」と語った。

双方とも、どの範囲での合意が見込めるかについて明らかにしなかった。

ポドリャク、スルツキー両氏はほぼ同時にコメントを出した。2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻はこの日、18日目に入った。

ポドリャク氏はツイッターへの投稿で、ロシアはウクライナの提案に慎重に耳を傾けていると説明。「われわれの要求は戦争の終了と(ロシア)軍の撤退だ。それについて理解があり、対話が存在する」とした。

ウクライナとロシアはこれまで、ベラルーシで3回にわたり停戦交渉を行い、主に民間人の避難など人道問題について話し合った。

ロシアのプーチン大統領は11日、停戦交渉で「前向きな変化」があったと述べた。それ以上は踏み込まなかった。ロシア大統領府は12日、ウクライナの交渉官らとビデオ形式で協議を続けていると説明した。