[ニューヨーク 18日 ロイター] – ニューヨーク外為市場で 、ドルが対円で6年ぶりの高値を更新した。インフレ抑制に向け、米連 邦準備理事会(FRB)による一段と積極的な行動が必要となる可能性 があるという当局者の発言がドルを支援した。

ドルはオフショア中国人民元に対しても0.1%上昇し、 6.3716元。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が18日行 ったオンライン会談には反応薄だった。

セントルイス地区連銀のブラート総裁は、0.25%の利上げを決定した今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利 上げを主張したことについて説明する声明を発表。フェデラルファンド (FF)金利の誘導目標は今年、3%以上に引き上げるべきとの考えを 示した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマー ケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「タカ派的なFRB当局者の発言がドルへの追い風となった」とし、「今週のFOMCはタカ派的だ ったが、一段とタカ派的な金融政策見通しが強調されている」と述べた 。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%高の9 8.190。過去4日の下落から切り返したものの、この日付けていた 高値からは下落した。

ドル/円は0.4%上昇し、6年ぶり高値を付けた。日 銀は17─18日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作( イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定した。

ウクライナ情勢をにらみ、ユーロ/ドルは0.4%安の 1.1054ドル。ただ週足では1.3%上昇と、ラガルド欧州中央銀 行(ECB)総裁が初めて年内利上げの可能性を示唆した2月第1週以 来の大幅な伸びを記録した。

豪ドルは4日続伸し、対米ドルで0.5%高。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約2%、イーサ は約5%それぞれ上昇した。

ドル/円 
 NY終値 119.17/119.20
   始値 119.06
   高値 119.39
  安値 119.01

ユーロ/ドル
 NY終値 1.1055/1.1059
始値 1.1037
  高値 1.1071
  安値 1.1004