[リビウ(ウクライナ) 21日 ロイター] – ウクライナのベレシュチュク副首相は21日、ウクライナ南東部マリウポリが「非常に困難」な状況になっているとした上で、マリウポリで民間人を戦闘地域から安全に退避させる「人道回廊」を新たに設置することができなかったと述べた。

マリウポリを巡ってはロシアが20日、マリウポリのウクライナ軍に武器を捨てるよう要求。一方、ウクライナ側は同市の降伏はあり得ないと一蹴した。

こうした中、ベレシュチュク副首相は、マリウポリを巡る「状況は非常に困難だ」とし、マリウポリに人道的物資を届ける取り組みは失敗が続いていると言及。21日にはロシア側と8つの人道回廊の設置について合意に達したが、その中にマリウポリは含まれていないとした。これ以上の詳細は不明。

一方、ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」の指導者を名乗るデニス・プシリン氏は21日、ロシアがマリウポリを制圧するには1週間以上かかると指摘。ロシアのインタファクス通信によると、マリウポリについて「あまり楽観視しておらず、2─3日、あるいは1週間で問題が解決するとはみていない」と述べたという。