ニューヨーク市で新型コロナウイルスの感染者数が再び増加しており、特に25-34歳の年齢層で目立つと、市当局者らが明らかにした。感染拡大はワクチン接種が最も進んでいるマンハッタン地区に集中しているようだ。

  市の保健・精神衛生局は30日、ツイッター上で異例の警告を発し、屋内でのマスク着用とブースター(追加免疫)接種を「強く推奨」した。

  同局の広報担当者は声明で「市全体と5つの行政区すべてで患者が増えており、感染が広がっていることを意味する」と指摘。「たとえ低い水準だとしても、自分自身と家族を守るための一定の行動を取るよう奨励する」と述べた。

  米国では最近、オミクロン変異株の派生型「BA.2」による感染が以前より目立つようになっていた。こうした中、ニューヨーク市では数週間前にアダムズ市長が屋内公共施設に入場する際のワクチン接種証明と学校でのマスク着用義務を解除。市内ではオフィス復帰を呼び掛ける声が広がり、一部企業はマスク着用義務も撤廃していた。

原題:NYC Warns Covid Cases Are Rising, Mostly for Those 25 to 34 (1)(抜粋)