People walk past destroyed buildings in the town of Borodianka, northwest of Kyiv.Photographer: SERGEI SUPINSKY/AFP via Getty

ロシア船舶の間で掲げる国旗を別の国の旗に変えるケースが増えている-。イスラエルの海洋コンサルティング会社がこう指摘しました。3月は通常の3倍強に上り、中には石油タンカーもあったとのこと。ロシアはインドに対し大幅な値引きで原油を販売する提案を行っているほか、中国国有企業が値下がりしたロシア産液化天然ガス(LNG)の購入に意欲を示していることも分かりました。エネルギーと国際政治を巡り各国の思惑が渦巻く中、制裁の抜け穴も目立ち始めています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

6日にも提示

ロシア軍がウクライナの民間人に残虐行為を働いたとの疑惑を巡り、欧州連合(EU)はロシアに対する追加制裁を準備していると明らかにした。欧州委員会のボレル副委員長(外交安全保障上級代表)は、「多数の民間人犠牲者を映し出した忘れることのできない画像」はロシア軍に責任があると糾弾し、「緊急に」追加制裁に取り組むと表明した。新たな制裁パッケージは6日にも提示される見通し。

「残忍」

この問題を巡ってバイデン米大統領は、ロシアのプーチン大統領が戦争犯罪で法の裁きを受ける可能性があると発言。プーチン氏について「戦争犯罪人」、「この男は残忍だ」と厳しく批判した。ロシアに対して「今後も制裁を追加するつもりだ」とも述べた。具体的な中身については触れなかった。

ツイッター株は急伸

米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターの株式9.2%を取得したことが4日付の当局への届け出で明らかになった。これを好感し、ツイッター株は同日の米株式市場で一時約30%上昇した。ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は「イーロンはツイッターにレーザーの照準を合わせたようだ」とリポートで指摘。9.2%の持ち分が「より積極的な株主の役割」につながる可能性があると記した。

株主への書簡で見解

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、ウクライナ侵攻への対応としてロシアへの制裁強化を求めた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げについては、最終的に市場予想を上回る可能性があると述べた。4日の株主への年次書簡で明らかになった。ダイモン氏は米金融政策について、「次に取るべき行動を考えればFRBは気の毒だ。景気回復が強ければ、その分金利も上昇する」と指摘。「市場は非常に不安定になる」とも予想した。

アーム株を担保に

ソフトバンクグループは傘下の英半導体設計会社アームの株式を担保とするタームローン80億ドル(約9800億円)をJPモルガン・チェースやバークレイズなど11行から確保した。ソフトバンクGの広報担当者は、サンタンデール銀行やBNPパリバ、ゴールドマン・サックス・グループなども11行に含まれると述べ、ブルームバーグが先に関係者の話として報じた2年物融資の内容を確認した。

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