【パリ時事】フランスで10日、大統領選の第1回投票が行われ、2017年の前回選挙と同じくマクロン大統領と極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補の決選投票進出が確実になった。仏メディアが報じた。予想得票率はそれぞれ約28%と約23%で、マクロン氏が5ポイント差で一歩リードした。決選投票は24日に行われる。

 投票率は約74%と見込まれ、第1回投票としては過去最低だった02年の約72%とほぼ同水準。前回の第1回投票では約79%だった。

 マクロン氏は投票終了後にパリで行われた集会で、支持者らを前に「あなた方の信頼を名誉に思う」と謝意を表明。一方で「見誤ってはならない。まだ何も勝負はついていない」と述べ、陣営の気の緩みを警戒した。

 ルペン氏もパリで開かれた集会で「仏国民は意思表示し、私が現職と決選に進出する名誉にあずかった」と支持者らにあいさつ。「マクロン氏に投票しなかった人は全て合流すべきだ」と強調し、決選投票へ向けて幅広い支持を訴えた。