Russian President Vladimir Putin, right, Belarusian President Alexander Lukashenko, left, and Russian Roscosmos head Dmitry Rogozin visit the Vostochny cosmodrome outside the city of Tsiolkovsky, about 200 kilometers (125 miles) from the city of Blagoveshchensk in the far eastern Amur region Tsiolkovsky , Russia, Tuesday, April 12, 2022. Russia on Tuesday marks the 61th anniversary of Gagarin’s pioneering mission on April 12 1961, the first human flight to orbit that opened the space era. (Evgeny Biyatov, Sputnik, Kremlin Pool Photo via AP)

ロシア国防省は黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」がえい航中に沈没したと発表した。タス通信が伝えた。ウクライナ軍は同艦に複数の対艦ミサイルを命中させたと表明していた。

  バイデン米大統領はウクライナへの高官派遣を政府内で検討していると明らかにした。欧州連合(EU)首脳は来月末のサミットで天然ガスの共同購入を議論する方針。ロシアからの購入を段階的に削減する中で、代替エネルギーの確保で加盟国が競い合う事態を回避するためだと事情に詳しい関係者が語った。

   国際通貨基金(IMF)はウクライナ侵攻によって世界経済の新型コロナウイルス禍からの回復が損なわれる可能性があると警告した。ゲオルギエワIMF専務理事は燃料と食料品の高騰は「危機に次ぐ危機」だと指摘した。

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

黒海艦隊旗艦が沈没とロシア国防省

  ロシア国防省は黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」がえい航中に沈没したと発表した。タス通信が報じた。ウクライナ軍は同艦に複数の対艦巡航ミサイル「ネプチューン」を命中させて重大な損傷を与え、火災が発生したと主張。一方、ロシア側は火災により弾薬が爆発したと説明していた。

Pro-Russian supporters wave flags as they welcome Russian missile cruiser Moskva as it entering Sevastopol bay on August 23, 2008. The missile cruiser Moskva (Moscow) returned to Sevastopol, Russia’s Black Sea fleet base in the Ukrainian peninsula of Crimea, after participation in Russia’s military operation in Georgia. AFP PHOTO/VASILY BATANOV (Photo by VASILY BATANOV / AFP) (Photo by VASILY BATANOV/AFP via Getty Images)

EU、ロシア産石油の段階的な禁輸導入に近づく-NYT

  EUはロシア産石油の段階的な禁輸の導入に近づいている。ドイツなどの加盟国に代替の供給源を準備する時間を与える意図があると、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が複数の当局者や外交筋を引用して報じた。ただ、フランス大統領選挙が終わるまではロシア産石油の禁輸は協議対象とはならない見通しだという。

バイデン米大統領:ウクライナに高官派遣を検討中

  バイデン米大統領は、高官をウクライナに派遣するかどうかを政府内で検討していると明らかにした。「決定を下しつつある」と述べたが、具体的な言及は控えた。大統領はノースカロライナに向けてワシントンを出発する前、記者団に語った。

米国はキーウへの高官派遣検討、ゼレンスキー氏と会談へ-ポリティコ

EU首脳、ガス共同購入を来月のサミットで議論へ

  EUは5月30日から2日間にわたって開く首脳会議(サミット)で、ガス不足に直面する加盟国を支援する連帯メカニズムや域内のエネルギー相互接続、エネルギー供給の安全保障、域内電力市場に生じ得る変化などを話し合う見込み。ロシアからの購入を段階的に削減する中で、代替のエネルギー供給を巡って加盟国が競い合う事態を回避することを狙うと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

プーチン氏、アジアに向けエネルギー輸出多様化を模索

  ロシアは欧州以外の市場にエネルギー輸出をシフトする必要があると、プーチン大統領がテレビ中継される中で発言した。欧州には直ちにロシアに取って代わるガスの供給源はなく、ロシア産エネルギーを世界の供給から締め出そうとする試みは市場を不安定化させ、価格を押し上げると主張した。「非友好的な」幾つかの国はロシアに対する支払いがすでに遅れていると述べたが、具体的な国名は挙げなかった。

政府高官との会議でロシアの石油・ガスセクターについて話すプーチン氏Source: Bloomberg

ウクライナの今年のインフレ率、20%を超える可能性

  ウクライナの今年のインフレ率は20%を超え、2015年以来の高水準になる可能性があると同国中央銀行が予測した。ロシアの侵攻によって生産とサプライチェーンが混乱しているため。国内総生産(GDP)は少なくとも3分の1縮小し、失業率も上昇するとみているが、経済活動は4月に上向き始めたと同中銀は説明した。

ロシア、バルト地域に核配備も-スウェーデンなどNATO加盟なら

  スウェーデンやフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟した場合、ロシアは核兵器や対空システム、軍艦、歩兵部隊をバルト海地域に展開する可能性がある。メドベージェフ安全保障会議副議長が14日、ソーシャルメディアのテレグラムに投稿した。  

  「スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟した場合、NATO加盟国とロシアとの地上国境の長さは現在の2倍強になる。地上部隊と対空システムを真剣に強化し、フィンランド湾周辺にかなりの海軍を配備する必要がある」とコメント。「この場合、バルト海の非核状態を明言することはできない」とし、ロシアが国境近くにイスカンデルミサイル、極超音速兵器、核武装船舶を配備する可能性があることを示唆した。

ロシア、バルト地域に核配備も-スウェーデンなどNATO加盟なら

ロシア太平洋艦隊、日本海で巡航ミサイルの試射に成功-タス通信

  ロシア太平洋艦隊のディーゼル・エレクトリック潜水艦2隻が、日本海から海上の標的を狙った巡航ミサイル「カリブル」の発射に成功したと同艦隊の報道部門が14日発表した。タス通信が報じた。タス通信によると、巡航ミサイルは「シミュレーション上の敵水上艦を模倣した特殊な海上標的の攻撃に成功した」という。

ロシア太平洋艦隊、日本海で巡航ミサイルの試射に成功-タス通信

ロシア財務相、G20にバーチャル形式で参加へ-インドネシア

  インドネシア政府は、20カ国・地域(G20)財務相会合にロシアのシルアノフ財務相がバーチャル形式で出席するとの見通しを明らかにした。ウクライナを会合に招待するかどうかは依然協議中だという。

原題:Ukraine Update: Russian Warship Sinks After Reported Missile Hit、EU Moving Toward Adopting Phased-in Ban on Russian Oil, NYT Says、Ukraine Update: Russia Warns on Finland Joining NATO (Correct)(抜粋)