【ワシントン時事】米連邦捜査局（ＦＢＩ）は１４日、声明を出し、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」と「ＡＰＴ３８」がオンラインゲームのネットワークにサイバー攻撃を仕掛け、暗号資産（仮想通貨）約６億２０００万ドル（約７８０億円）を不正に奪い取ったと発表した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「暗号資産史上、最も大きな規模の奪取の一つだ」と伝えた。

　盗まれたのは、ベトナムを拠点とするＩＴ企業が運営する「アクシー・インフィニティ」と呼ばれるオンラインゲームで使用されていた暗号資産「イーサリアム」。同社によると、セキュリティーが破られ、盗まれていたことが３月２９日に発覚した。