[ワシントン 21日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)の活動方針を決める国際通貨金融委員会(IMFC)は21日、ウクライナでの戦争を非難する強い文言を含めることをロシアが拒否したため、共同声明を採択できなかったと明らかにした。
IMFC議長を務めるスペインのカルビノ経済相は記者会見で「1カ国の反対により、残念ながら共同声明の採択は合意できなかった」と述べた。
IMFCは代わりに議長声明を発表。カルビノ氏は「議長声明には、多国間主義がこれまで以上に重要であるとの圧倒的多数の見解が反映されている」と述べた。
24名の委員で構成されるIMFCは春・秋の年2回開催され、IMF理事会に提言する。公的な決定権はないものの、IMFCのコミュニケはIMFの活動に戦略的な方向性を与えている。