今年3月23日に84歳で死去したオルブライト元米国務長官は、ロシアのプーチン大統領と2000年に初めて会った時の印象について「小さく青白く冷たい、ほとんど爬虫(はちゅう)類のようだ」と語っていました。死のちょうど1カ月前、ロシアによるウクライナ侵攻前日のニューヨーク・タイムズ紙への寄稿でもプーチン氏を厳しく批判。旧チェコスロバキアで生まれ、その後米国に逃れ、全体主義と闘ったオルブライト氏の葬儀は、今週27日にワシントンで執り行われます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
ツイッター買収し非公開化へ
米テスラの最高経営責任者(CEO)で資産家のイーロン・マスク氏は米ツイッターを440億ドル(約5兆6300億円)で買収することで合意した。過去最大規模の一つとなるレバレッジド・バイアウト(LBO)を活用してツイッターを非上場化する。ツイッター株保有者は1株当たり54.20ドルを受け取る。これはマスク氏が株式大量取得を公表した前営業日の4月1日の終値を38%上回る水準。
ロシア軍は消耗と分析
ロシア軍はウクライナでハードウエアと戦力の著しい消耗に悩まされていると、米国務省高官が分析した。マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃が続いていると、ウクライナのアレストビッチ大統領報道官が語った。ウクライナ西部リビウ州の鉄道駅がロシアのミサイル攻撃を受け、火災が発生したと、同州知事がテレグラムで明らかにした。またキーウ南西部の鉄道拠点2カ所もミサイル攻撃の標的になり、複数の死者と負傷者が出たと、現地当局者が明らかにした。
北京市の大規模検査が拡大
中国・北京市は、朝陽区以外の11の区にも新型コロナウイルスの大規模検査を26日から30日に拡大する。市当局者が25日遅く、コロナ対策に関する記者会見で明らかにした。北京市は全16区で構成されており、このうち12区で大規模検査が実施されることになる。
外貨預金準備率を引き下げ
中国が人民元の下落阻止に動いた。中国人民銀行(中央銀行)は25日、金融機関の外貨預金準備率を1ポイント引き下げ8%にすると発表した。引き下げ実施は5月15日。上海に続き北京でも新型コロナ感染が拡大しており、オフショア人民元は25日の取引で一時、ドルに対し1年5カ月ぶりの安値を付けた。準備率引き下げ発表後、オフショア人民元は下げ幅を縮小した。
予想上回る決算
米清涼飲料大手コカ・コーラの1-3月(第1四半期)決算では、売上高が市場予想を上回った。消費者が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の行動を大部分取り戻したことが背景にある。為替変動や買収などの影響を除いた本業ベースの売上高は18%増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の2倍近い伸びとなった。ただ通期の本業ベースの売上高見通し、利益予想はいずれも変更しなかった。
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