[27日 ロイター] – 米IT大手メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は27日、第1・四半期の1日当たりアクティブユーザーが19億6000万人になったことを明らかにした。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の19億5000万人を上回った。株価は時間外取引で15%上昇した。
ただ、月間アクティブユーザーは29億4000万人で市場予想を3000万人下回った。
メタは2月の決算発表で、1日当たりのアクティブユーザーが前の四半期から初めて減少したことを明らかにしていた。
インサイダー・インテリジェンスのアナリスト、デブラ・ウィリアムソン氏は「メタが1日当たりのアクティブユーザーの伸びを確保したのは良いニュースだ。前四半期から何らかの好転を示す必要があった」と指摘。「ただ、月間アクティブユーザーの伸びは急速に鈍化している。数四半期前までは成長エンジンを維持するために発展途上国市場に頼ることができたが、このような高成長の機会でさえ枯渇し始めている可能性が高い」と述べた。
第1・四半期の総売上高は7%増の279億1000万ドルで、過去10年間で最も小幅な伸びとなった。アナリスト予想の282億ドルに及ばなかった。
純利益は21%減の74億7000万ドル。ただ、市場予想の71億5000万ドルは上回った。
第2・四半期の売上高は280億─300億ドルと予想。アナリスト予想の平均は306億3000万ドルとなっている。第2・四半期の見通しにはウクライナでの戦争などを反映したほか、欧州での規制による潜在的な影響も注視しているという。
また、2022年の総費用の見通しを870億─920億ドルと、従来の900億─950億ドルから引き下げた。