北欧の株式市場で2日にフラッシュクラッシュが発生し、欧州株式市場に広く影響が及んだ。トレーダーやファンドマネジャーはポートフォリオ取引でのエラーの可能性を指摘している。
スウェーデンのOMXストックホルム30指数は中央欧州時間(CET)午前10時少し前から、わずか5分間で前週末比最大8%急落。それから程なくして下げの大部分を取り戻した。CET午後1時時点では同1.1%安で、他市場とほぼ同程度の下げとなっている。
セーデルベリ・アンド・パートナーズのエコノミスト、ヨアキム・ボルノルド氏は「間違いなく『北欧版フラッシュクラッシュ』だ」と指摘。株式市場は誤取引に非常に敏感に反応し得ると付け加えた。
相場急落を引き起こした原因は現段階では明らかではないが、証券取引所ナスダック・ストックホルムの広報担当者は、調査の結果、同取引所での技術的な不具合ではなかったと説明。行われた取引はいずれも取り消さないという。
英国とアイルランドの市場がバンクホリデーで休場のため、全体の商いが薄かったことも下げを増幅させた可能性が高い。
原題:Five-Minute ‘Flash Crash’ in Nordic Equity Markets Jolts Europe(抜粋)