[国連 6日 ロイター] – 国連安全保障理事会は6日、ロシアによるウクライナ侵攻後で初めてとなる声明を発表し、「ウクライナにおける平和と安全の維持を巡る深い懸念」を表明した。

声明はノルウェーとメキシコが作成。ロシアも支持した。

安保理は声明で「ウクライナの平和と安全の維持について深い懸念を表明する」とし、「全ての加盟国は、国際連合憲章の下で国際紛争を平和的手段を通して解決する義務を負っている」とした。

その上で、平和的解決に向けたグテレス国連事務総長の取り組みに「強い支持」を表明。事務総長に対し、しかるべき時期に再度安保理に報告するよう求めた。

グテレス事務総長は声明を歓迎するとし、「命を救い、苦しみを軽減するため、平和を模索する努力を惜しまない」と述べた。

グテレス氏は先週、ロシアとウクライナを訪問。両国の首脳とそれぞれ会談したことが、ウクライナ南東部のマリウポリからの民間人避難の実現につながった。

安保理は今回の声明は合意にこぎつけたが、ウクライナ侵攻を非難する安保理決議案については、ロシアが拒否権を発動したため採択できなかった。