北朝鮮が短距離弾道ミサイル3発を平壌付近から日本海に向けて発射したと、韓国当局が発表した。バイデン米大統領の東アジア訪問を前に、北朝鮮のミサイル発射は頻度を増している。
ミサイルは現地時間12日午後6時29分、平壌の順安国際空港周辺地域から発射されたと、韓国軍合同参謀本部が発表文で説明した。北朝鮮ではこの日、初めて新型コロナウイルス感染確認を明らかにし、金正恩朝鮮労働党総書記が全都市にロックダウン(都市封鎖)を命じていた。
金正恩総書記が全都市封鎖指示、新型コロナを初めて確認-北朝鮮 (2)
韓国軍合同参謀本部によると、ミサイルは約360キロメートル飛行し、高度は90キロに達した。詳細は依然分析中だとしている。
日本の防衛省もミサイル発射を確認。NHKは政府関係者の情報として、ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだと報じた。
韓国大統領府はミサイル発射直後に国家安全保障会議を招集。北朝鮮の敵対的な行為に「強い遺憾」を示し、対応として「厳しい措置」をとると発表文で表明した。
北朝鮮のミサイル発射は今月に入り3回目。4日に弾道ミサイルとみられるものを、7日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)をそれぞれ発射していた。
バイデン米大統領は20日にソウルを訪問し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領と対北朝鮮政策を協議する予定。尹氏は北朝鮮に厳しい路線をとる方針を打ち出している。
原題:North Korea May Have Launched a Ballistic Missile, Japan Says(抜粋)、
North Korea Fires Three Ballistic Missiles Ahead of Biden Visit(抜粋)、
North Korea Fires Ballistic Missiles Ahead of Biden’s Visit (1)(抜粋)