【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮で15日午後6時までの24時間の新規発熱者は、前日より約10万人多い約39万2920人で、8人が死亡した。15日に再び朝鮮労働党政治局協議会が開かれ、金正恩総書記は、解熱剤など医薬品の供給不足が解消されていないと叱責した。
正恩氏「建国以来の大動乱」 北朝鮮「17万人超発熱、21人死亡」―中国との協力模索か・新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進んでいるとみられ、4月末からの累計の発熱者は約121万3550人。約56万4860人が治療中で、死者は50人となった。
正恩氏は、戦時用の備蓄医薬品を放出し、薬局の運営を24時間態勢にするよう指示したにもかかわらず「執行できておらず、医薬品が薬局にきちんと供給されていない」と指摘。平壌市の医薬品供給のため、軍の医療部門を動員するよう命令した。会議後には平壌の薬局を視察し「陳列場所以外に薬の保管場所もない劣悪な状況だ。販売員の服装もきちんとしておらず衛生環境も基準以下だ」と批判した。