[ニューヨーク 16日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が先週付けた20年ぶり高値から下落。中国の経済指標で世界的な景気減速懸念が浮き彫りとなった。

ドル指数は0.37%安の104.16。先週は一時105.01と2002年12月以来の高値を付けていた。

16日に発表された4月の中国経済指標は大幅に悪化し、リスクオフムードを醸成した。

CIBCキャピタルマーケッツの北米FX戦略責任者は「マクロ経済情勢を見るとファンダメンタルズは良くない。リスクオフの観点からは、ドルはほとんどの通貨に対し支持されるはずだ」と述べた。ただ、このところ上昇基調にあったためドルは値固めの局面にあり、レンジ相場が続く可能性もあるという。

TDセキュリティーズのシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏も「ドル安が進むような相場にはならないと思う。投資家がドルから離れるには相当なことが必要だろう」との見方を示した。

ユーロは0.26%高の1.0438ドル。ただ、先週の安値1.0354ドルからそう遠くない水準にある。アナリストは、1.0340ドルを重要な支持線とみている。

中国経済へのエクスポージャーが高い豪ドルは一時0.9%安となったが、終盤には値を戻した。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが4%超安の2万9881ドル近辺で推移した。

ドル/円 NY午後4時 129.11/129.12

始値 129.30

高値 129.61

安値 128.99

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0430/1.0434

始値 1.0434

高値 1.0442

安値 1.0391