[ニューヨーク 18日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米株価が下落し、米国債利回りが低下する中、安全資産への需要が増大したことを背景に、ドル相場が上昇した。

主要6通貨に対するドル指数は4営業日ぶりに上昇し、終盤の取引で0.4%高の103.76。

前日は、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ低下の確証を得られなければ「FRBはさらに積極的な行動を検討する必要がある」と表明。インフレが明らかに低下している証拠を確認するまでFRBは金融政策引き締めを続けると述べた。

キャクストン(ロンドン)のマーケットインテリジェンス部門責任者、マイケル・ブラウン氏は「昨日の動きは予想通り短命に終わり、今朝の取引でほぼ完全に消滅した」とし、「その結果、安全資産としてのドルに対する需要が再び増大した」と指摘。「ドル指数がこれまで下値支持線だった103.20を維持したことでドル強気派は満足する」とし、経済情勢を背景にドルは当面は堅調に推移するとの見方を示した。

英ポンドは対ドルで1.1%安。英国立統計局(ONS)が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比9.0%上昇し、1982年以来の高水準を記録した。

リスク選好度に反応しやすい豪ドルは対米ドルで0.8%安。

先週大きく動いた暗号資産(仮想通貨)は比較的静かな取引となり、ビットコインは約4%安の2万9094.59ドル。イーサは約6%下落し、2000ドルを下回った。

ドル/円 NY午後4時 128.25/128.26

始値 129.16

高値 129.24

安値 128.02

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0464/1.0468

始値 1.0516

高値 1.0541

安値 1.0463