[ロンドン 19日 ロイター] – ロシア国防省は19日、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵がさらに771人投降したと発表した。16日からこれまでに投降した兵士は計1730人に上る。

ただ、同製鉄所には依然として数百人の兵士が残り抵抗を続けているとみられ、ロシアによる制圧は足踏み状態にある。

製鉄所に立てこもっていたウクライナ軍側の部隊「アゾフ大隊」のスヴャトスラフ・パラマル副司令官は18秒間の動画を公開し、同司令官らはまだ製鉄所内に残り、「ある作戦が進行中」だと述べた。ただ、その詳細は明かせないとした。製鉄所内に何人の兵士が残っているかは不明。

ウクライナ当局は救出活動を危険にさらす可能性があるとして、コメントを控えた。

親ロシア派支配地域「ドネツク人民共和国」を率いるデニス・プシリン氏は、兵士の半分以上が投降したとした。また負傷していない者はロシアが支配するドネツク近くの収容所に連行されたと述べた。