ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムは21日、フィンランドへの天然ガス供給を完全に停止したと発表した。長年の中立政策をやめて北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請したフィンランドに対する圧力の一環とみられる。ロシアは既にフィンランド向け送電を止めている。
ガスプロムはガス代金支払いについて、ロシアの通貨ルーブルでの決済を求めていたが、フィンランドが20日までに応じなかったため、供給を停止したと説明した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて対ロ制裁を発動した欧州への報復措置として、ロシアはルーブルでの支払いを要求している。