21日投票のオーストラリア総選挙は即日開票され、政権党が決まる下院(定数151)で最大野党・労働党が現政権による物価高や気候変動への対応などに不満を抱く有権者の支持を集めて勝利し、9年ぶりの政権交代が確実となった。アルバニージー党首(59)が新首相として、24日に東京で開かれる日米豪印の連携枠組み「クアッド」首脳会議に出席する見通しだ。
日本が米国との同盟関係に準ずる「準同盟国」と位置付ける豪州は、クアッドにも参加。労働党は、対米関係を重視する現政権の外交政策への支持を表明しているが、「親中派」との見方も根強い。対中国で日米などとの足並みに影響を与える可能性がある。