バイデン大統領Photographer: David Mareuil/Anadolu Agency

来日中のバイデン米大統領は23日の都内での共同記者会見で、台湾の防衛に必要な場合には軍事的に関与する用意があるかとの質問に対し、「イエスだ。それはわが国が行った約束だ」と語った。

  米国が長期にわたって維持してきた「戦略的曖昧さ」からの逸脱のようにみえるが、ホワイトハウス当局者はその後この発言を修正した。

  バイデン大統領は「わが国の対台湾政策に全く変化はない。われわれは台湾海峡の平和と安定への支持、一方的な現状変更がないよう確実を期すことに引き続きコミットしている」と発言した。

台湾海軍の軍事演習(2022年1月7日)Photographer: I-Hwa Cheng/Bloomberg

  大統領は「われわれは一つの中国という政策に同意しており、付随する取り決めにも全て署名している」としながらも、「武力で奪うことができるという考えは全く適切さを欠く。地域全体を混乱させ、ウクライナで起きたことと同じような行動が繰り返されることになる」と述べた。

  これらの発言を受け、ホワイトハウス報道官は大統領が「一つの中国政策」に繰り返し言及したものだと説明。その後、ホワイトハウスの複数の当局者は、米国が台湾に軍事物資を提供することを大統領発言は指しており、有事の際に台湾防衛で米軍を派遣するという意味ではないと説明した。

  中国外務省の汪文斌報道官は23日の会見で、同国はバイデン大統領の発言を非難するとし、「二国間関係に深刻な打撃を与えることがないよう」誤ったメッセージを送ることを米国は控えるべきだと主張。「主権と領土の一体性を含め、中国の核心的利益に関する問題で妥協や譲歩の余地はない」と付け加えた。

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  台湾はバイデン氏の発言について、米国の台湾への確固たる関与を示すものだとして謝意を表明。

  台湾外交部(外務省)は声明で「台湾の自由、民主主義、安全を断固として守るわれわれの決意は変わらない」とし、「引き続き自衛能力を強化し、米国や日本を含む同じ理念を持つ国々と協力を深め、台湾海峡の安全およびルールに基づく国際秩序を共に守っていく」と述べた。

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原題:Biden Misspeaks on Taiwan, Says US Military Would Intervene
Biden Says US Military Would Defend Taiwan From China Attack (3)
Biden Says ‘Yes’ When Asked if Willing to Defend Taiwan(抜粋)