バイデン米大統領は31日、ホワイトハウスにパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を迎えて異例の会談に臨んだ。バイデン氏はFRBの独立性を尊重すると宣言すると同時に、11月の中間選挙を控えて問題化している数十年ぶりの高インフレについて、その責任をFRBに転嫁した。
バイデン氏は物価上昇との闘いは政権の最優先事項だと強調しつつ、その責務は主にFRBの管轄だと主張。「インフレに対応するのが私の計画だ。そのためにはまず単純な提案をしたい。FRBを尊重し、FRBの独立を尊重するということだ。私はこれまでそうしてきたし、これからもそう続ける」と述べた。
バイデン氏がパウエル議長と対面で会談するのは、大統領に就任して以降これが3度目。ほぼ40年前に当時のレーガン大統領がボルカーFRB議長と会談した状況も、現在のように選挙を控えて物価が急上昇していた。
バイデン氏、FRBの独立性をパウエル議長に強調へ-ディース委員長
原題:Biden, in Rare Powell Meeting, Seeks to Deflect Inflation Blame(抜粋)