[ニューヨーク 6日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、リスク選好度の低下を反映しドル指数が上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)が14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると予想される中、市場では10日に発表される消費者物価指数が注目されている。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「週内の大きなイベントを前に、リスク選好度が基調的な動きの決定要因になっており、今週の大きなイベントで年内のFRBの政策に対する期待が形作られていく」と指摘。「FRBはインフレ抑制に本腰を入れており、目標に向け有意な動きが見られるまで積極的な利上げを続ける公算が大きい」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数は0.333%高の102.430。
ユーロは0.32%安の1.0685ドル。市場では9日の欧州中央銀行(ECB)理事会が注目されている。
英ポンドは対ドルで0.34%高の1.2531ドル。
円は対ドルで0.77%安の131.90円。日銀の黒田東彦総裁はこの日の講演で「揺るぎない姿勢で金融緩和を継続していく」と強調。賃金が上昇しやすい経済環境を作り、インフレ予想の上昇や値上げ許容度の変化を持続的な物価上昇につなげていく考えを示した。
豪ドルは対米ドルで0.21%安。7日のオーストラリア準備銀行(中央銀行)の政策決定会合が注目されている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5.57%高の3万1287.90ドル。
ドル/円 NY終値 131.87/131.89
始値 130.63
高値 132.01
安値 130.62
ユーロ/ドル NY終値 1.0694/1.0696
始値 1.0726
高値 1.0731
安値 1.0685