[ニューヨーク 10日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、約4週間ぶり高値水準となった。米消費者物価指数(CPI)の高止まりで米連邦準備理事会(FRB)が9月まで利上げを継続せざるを得ないとの観測が高まった。
米労働省が10日に発表した5月のCPI(季節調整済み)は前月比1.0%上昇した。前年同月比では8.6%上昇と、1981年12月以来40年5カ月ぶりの大幅な上昇率を記録した。
ドル指数は0.8%上昇し104.16と、5月17日以来の高水準。5月中旬に付けた20年来の高値105.01が目前に迫っている。週足では2%近く上昇した。
ドル/スイスフランは0.79%上昇し0.9881フラン。
米財務省は10日に公表した半年に1度の外国為替報告書で、日中韓を含む12カ国・地域を通貨政策の「監視対象」に指定。スイスが引き続き「為替操作国」の認定基準を満たしていると指摘したものの、為替操作国には認定しなかった。
リスク選好度に反応しやすい豪ドルは0.58%安と、下落に転じた。
英ポンド=は1.5%安の1.2315ドル。2週連続の下落となった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.7%下落の2万8984.33ドル。売り圧力が強く3万ドルの水準を回復できていない。
ドル/円 NY終値 134.42/134.45
始値 133.76
高値 134.48
安値 133.54
ユーロ/ドル NY終値 1.0515/1.0519
始値 1.0593
高値 1.0595
安値 1.0507