○「庶民の給料で暮らしてみろ」日銀黒田総裁の“ズレ”に怒りの声<毎日新聞>2022/6/13 15:09
・買い物に来ていた主婦の福地せいこさん(82)は「値上げは困るが仕方ない。外食を減らしている」と話した。黒田氏の発言に対しては「自分たちは良い生活をしているのだろうが、新型コロナで生活に困っている人もいる。考えて、ものを言ってほしい」と批判した。
・年金で生活しているという別の主婦(74)は「ものすごく腹が立った。『庶民と同じ給料で1カ月暮らしてみろ』と思った」と怒りをぶちまけた。最近の値上げの動きに対しては「石油ショックを知っている世代。あの時は給料も上がってよかったが、あの上がり方を知っているので怖くて(お金のかかる)遊びには行けない」と警戒する。
・調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎研究顧問(49)によると、家計を預かる主婦層は昨年末以来、ガソリンや食料品などの値上げを気にし始めており、黒田発言を聞いたときは「『許容』はあり得ない。何かの間違いかと思った」と感じたという。さらに、「ゆとりのある世帯もあるかもしれないが、低所得の世帯ほど(値上げに)不安があり、苦しいと感じている。そうした世帯からすると、この発言に怒りも感じるだろう。値上げを許容できない世帯が1%でもいたら、そうした表現は使うべきではない」と苦言を呈した。