[国連 28日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、国連安全保障理事会の緊急会合でビデオ演説し、ロシアを「テロリスト国家」と非難した。一方、ロシアはゼレンスキー氏が安保理での演説を利用し、西側の武器をさらに要求するための「遠隔PR(広報)活動」を行っていると反論した。

ゼレンスキー氏はロシアを国連から追放し、ウクライナでのロシア軍の行動を調査する法廷を設置するよう安保理に要請。「ロシアにはウクライナ戦争に関する議論や投票に参加する権利はない。テロ国家の代表団の権限を剥奪することを求める」と訴えた。

ロシアのポリャンスキー国連次席大使は、ゼレンスキー氏のビデオ演説は国際的な平和と安全の維持を任務とする国連の権威を損ねるものだと批判。「安保理は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議参加国から武器をさらに得るためのゼレンスキー氏の遠隔PR活動の舞台になるべきではない」と述べた。

27日にロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ中部のショッピングセンターではこれまでに少なくとも18人の死亡が確認されている。