[モスクワ 29日 ロイター] – ロシア外務省のザハロワ報道官は29日、西側諸国が凍結したロシアの資産を利用すれば対応する用意があるとし、報復措置として西側の企業などがロシア国内に保有する資産を差し押さえる可能性があると示唆した。
西側諸国はロシアによるウクライナ侵攻を受け、約3000億ドルロシア中央銀行の外貨を含むロシアの資金を凍結。欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表らは、凍結した資金をウクライナ復興費用に充てることを提案している。
ザハロワ報道官は記者会見で、西側諸国がこうした資金を利用すれば「非合法で反友好的な攻撃と解釈する」とし、「ロシアには自国の利益を守るために報復措置を取る権利がある」と述べた。