[ソウル 3日 ロイター] – 北朝鮮外務省の報道官は、日米韓3カ国による安全保障協力強化に関する最近の合意はアジア地域で北大西洋条約機構(NATO)のような軍事同盟を構築する米国の計画を具体化する手段だと批判した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が3日報じた。

同報道官はKCNAの質問に、「米国が『北朝鮮からの脅威』に関するうわさを広めている本当の目的は、明らかにアジア太平洋地域で軍事的優位性を得るための口実作りだ」と指摘。「安全保障環境の急速な悪化に積極的に対処するため、国家防衛力を強化する緊急性が増している」と述べた。

日米韓首脳は先週、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて3者会談を開き、北朝鮮によるミサイル発射実験に対する深い懸念を表明。北朝鮮の脅威に対応するために日米韓による安全保障上の連携を強化する方針で一致した。