[5日 ロイター] – ウクライナ南東部ザポリージャ地方にロシアが樹立した政権は5日、中東などに穀物を売却することで合意が成立したと表明した。ロシアの国営タス通信が報じた。同地方はロシア軍が一部を制圧している。

ウクライナは、ロシア軍が占領した地域から穀物を盗んでいると批判しているが、ロシア側は否定している。

同政権のトップはイラク、イラン、サウジアラビアに穀物を売却する計画だと発言。イランには15万トンの穀物を供給する契約で、ロシアの商社と国営企業がザポリージャ地方の農家から穀物を買い取るという。

買取価格は1トン当たり約200ドルで、生産価格の120ドル前後を上回っているため、悪くない条件だと主張している。

同地方では今週、ロシアからの穀物供給を加速するためトラックによる配送に加え、300両の鉄道車両が導入される予定という。