[モスクワ 5日 ロイター] – フィンランドが欧州連合(EU)の対ロシア制裁を受けて、ロシア企業の貨物車1000両近くを押収したことが明らかになった。

ロシア鉄道が運輸省に送付した6月6日付の書簡によると、フィンランドでは4月のEUのロシア産石炭禁輸を受けて国営鉄道会社のVRが鉄道の運行本数を削減。執行官がロシアから来た865両を押収した。

フィンランドの執行局はロイターに対し、EUの制裁に従うため、輸送会社を含め、ロシア、ベラルーシの数十の個人・法人の資産少なくとも8200万ユーロを凍結したことを明らかにした。

VRの広報担当は、現時点でフィンランド国内に制裁対象の貨物車両が800台前後あることを確認。押収されていない車両はできる限り速やかにロシアへの返還を目指すと述べた。

押収されたのは、EUの制裁対象となった企業の車両のほか、株主が制裁対象となり経営権を放棄した企業の車両という。