[ヌサドゥア(インドネシア) 7日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は7日、インドネシアのバリ島で開幕した20カ国・地域(G20)外相会合で中国の王毅外相と会談し、「国際法の原則に基づく公正かつ民主的な世界」の形成においてロシアと中国の結びつきが重要と言明した。

さらに、ウクライナ情勢を念頭に、西側諸国が「国際情勢における特権的な地位と支配の維持」を目指し、「あからさまに攻撃的」と非難した。

G20外相会合の実質協議は8日となり、ロシアのウクライナ侵攻後、ラブロフ外相と西側諸国の外相らによる初の顔合わせとなる。

タス通信は、ラブロフ外相が複数国の外相と個別会談を計画していると報じているが、ブリンケン米国務長官やドイツのベーアボック外相らはこの可能性を否定している。

また、インドネシアのルトノ外相は、主要7カ国(G7)から7日のレセプションを欠席するという連絡を受けたと明らかにした。ラブロフ氏が出席したかどうかは不明。

4月にワシントンで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議では、米・英・カナダの代表団がロシア代表の発言時に退席。アナリストによると、西側諸国は今回の会合では、こうした行動が逆効果になるとの判断から対応を見直す方針という。

米国務省の高官は7日、今回のG20外相会合について、従来通りとはいかないだろうが、米国としてはロシアのウクライナでの行為をG20が正当化するようなことがないようにしたいと述べた。