[フランクフルト 12日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がサイバー攻撃の標的となったが、迅速に阻止され、いかなる情報も流出しなかったとECBの報道官が12日に発表した。
報道官は「最近、(ラガルド)総裁を狙ったサイバー攻撃があったことを確認した」と指摘。「それは迅速に認識され、阻止された。情報漏えいはなかった。調査は進行中のため、これ以上何も言うことはない」とした。
関係筋によると、ハッカーはメルケル元独首相を装ってラガルド総裁にメッセージを送り、ラガルド総裁の電話番号と名前でメッセージアプリ「ワッツアップ」のアカウントを開設させようとしたという。この情報は公式には確認されていない。
ロイターが確認した7月4日付の書簡によると、ドイツの国内情報機関と連邦情報セキュリティー当局は、サイバー攻撃計画が発生していると独議員らに警告していたが、攻撃の標的については言及していなかった。